2016年9月15日木曜日

菜根譚




水は波が無ければ自然と静かに定まり、

鏡は曇らなければ自然と事実を映す。

だから、

人の心はあえて清らかにすることはない。


心を曇らすものを取り省けば、

本来の清らかさが自然と現れる。

同様に楽しみを外に求める必要はない。


心を苦しめるものを取り省けば、

本来の楽しみは自然とそこにある。


つまり、人間の心はムクなので、

汚れないようにしていれば良いので、

綺麗にしようとする必要はない、

ということ。


言い換えれば、

活人は鍛え清めるというようより、

汚れないことが一番なのだ。




水不波則自定、鑑不翳則自明。
故心無可清。
去其混之者而清自現。
楽不必尋。
去其苦之者而楽自在。



菜根譚 前集151項
菜根譚超訳より

2016年9月1日木曜日

夏のおもひで


念願の桂離宮に行ってまいりました♪

匠の技・感性が随所に

凝縮された美の結晶を

暑さも忘れ堪能いたしました。

まさに納涼のひとときでした♪



























2016年8月20日土曜日

受け継がれる港町のランドリーサービス


インド全土でも数少ない洗濯集合施設のご紹介☆

南インド・コーチンの港町フォートコーチンにあるこちらの施設では、このあたりの宿泊施設のシーツや一般顧客からの洗濯物を請け負っていらっしゃいます。個人で顧客と契約しているのか、施設が顧客と契約しているのか、聞きそびれてしまいましたが、施設にRs10支払えば場所を貸してくれるのだそうです。もし電化製品を使いたい場合は追加料金を支払うのだそうです。

元をたどれば、オランダ軍が隊員の制服を洗濯するために敷地を買い取ったことから歴史が始まったようですが、こちらの施設は1976年に設立されました。


立ち寄った時間が夕方だったので
すでに乾いた洗濯物をアイロンしたり
風呂敷に包んだりされていました。
雨が降ってる時はこちらの中に干すのだそうです。

【10kgもの重さのアイロン】
乾燥したココナッツの繊維を底に詰めて
マッチに火をつけ中に入れると
暫くすると底が均等に熱くなるのだそう。
この重さでプレスがきれいにいくのだそうです。
博物館で見たことありましたが、
今も実際に使われているなんて!
私は片手でアイロンを操作することすらできなかった~


超ベテランのおねえさま☆
テレビドラマに夢中のご様子。
手が止まってしまって、
お洋服がこげてるんじゃないか・・・
そればかり心配だったわたし◎笑
テレビの横のお兄さんはお昼寝されていました♪


こちらはメインの洗濯場☆
各ボックスに蛇口と台が設置されていました。
朝方は一斉に洗濯が行われるようです。

こちらは乾燥機☆
雨季の時期に活躍するようで
電気で稼働します。





インドの伝説的"スーパースター"
☆ラジニ・カーント☆のポスターが!
至るところに映画のポスターが貼られているインドですが、
こういう施設にも貼られているとは~◎
どれだけ彼が国民に愛されているのかよくわかります。

南インド出身のラジニカーントは、
庶民階級から映画界にはいった俳優さんで
その活動は映画だけにとどまらず、
病院や学校を設立したり、貧困層や非差別女性の支援活動もされています。
国民から支持される一番の理由は、彼の人間性なんですね!

洗濯干場☆
午前中は一面に洗濯物が広がるのだそうです。

強風にも耐えるように
竹で組まれていました。

洗濯紐はココナッツの皮の繊維が使われていました☆
ツイストした2本の紐の間に洗濯物を挟みます。
摩擦の作用で、風が吹いても絶対に落ちることがないようです。

仕上げた洗濯は
自転車の荷台積まれて
お客様のもとへ運ばれていきました♪

近ごろは若い働き手がいないようで労働者の平均年齢が上がっていく一方だそうです。将来的には、洗濯機や電気式アイロンの普及など、働きやすい環境づくり、労働力の普及を目指しているようです!

南インドからレポートでした~☆


最後にラジニ・カーントが一世を風靡した映画!
日本でも観れるので是非~♪


2016年7月25日月曜日

ぬちぐすい




沖縄の言葉 【ぬちぐすい】

=いのちの薬



病院や薬局で処方される薬ではなく


 温かい言葉をかけられた時


 風光明媚な景色を眺めた時


おかあさんの料理を食べた時


心躍る音楽を聴いた時


壮大な自然に触れた時



感情が揺れ動いた瞬間や


心身の疲れをほぐしてくれる瞬間


心が穏やかになり、ほっとしたときが


ぬちぐすいの効果だそうです



ほんとうに効く薬って


こういうことかもしれないですね


この言葉がうまれる沖縄って


特別ですね


守らないといけないですね




2016年7月15日金曜日

Which would you like?





Veg or Non veg ?


AC or Non AC ?


Chilled water or Non chilled ?


たまに


Married or Single ?


(いや・・・かなりの頻度で)



2016年7月1日金曜日




自然の摂理に従うことは実に難しい

いつの間にか現代人に植付けられてしまった

幸福の在り方はいまや

蜃気楼のようにぼやけ歪んでみえてくるのは

わたしだけだろうか



競争のなかで得たものは、

より大きなものへと加速していき

欲は終わりを知らない

必死に得たカタチノナイ安心を

手放すのは・・・難しい

これがいわゆる執着と云われることなのか



でもいっそのこと手放してみてはどうだろう

なんだか軽やかな心地さえ感じる

この感覚が正しいのか

新しい空間に出会えるチャンスかもしれない





2016年6月20日月曜日

2016年6月10日金曜日

雨の日に思い出すこと




降り出した雨の中、

傘を持たない人が

屋根を探しながら

小走りでジグザグと

あっという間に

遠くの方へ。

そのような光景が

印象的だった今朝。




大きな傘の安心感に包まれ

変化していく雨の音色を

楽しむように

ゆっくり歩くわたし◎



もう一本傘を持っていたら、

あの女性に・・・

そんな惜しむ気持ちがあるものの

自分の傘まで譲ろうとは

なかなかできない

自分を客観的にみながら、

ふと、あることを思い出しました。



平安時代から続く京都の老舗茶店で

高校時代にアルバイトで

お世話になっていました。

そこの女将さんはとても厳しいお方でした。

女将さんというより

職人さんのようなお方でした。

でも困っている人には、

ちいさな事でも手を尽くすお方でした。



突然雨が降ったりすると

傘を持っていないお客さんに

傘を差し出して、こう言って

見送っていらっしゃったお姿は、

なにかの拍子に私の脳裏をよぎります。






どうぞ持っていっとくれやす~

もし雨が止んだら、
どっかに立て掛けといたら
ええだけのことどす~

そしたらまた雨が降ったときに
別の人が使わはりますやろ~

気にしんかて、またいつか巡りめぐって
うちんとこに戻ってきはりまっさかい~

そういうもんどすえ~





創業1000年以上の老舗店の

暖簾を守ってこられた女将さんの

言葉を超える生き様のようなものを

みていたように思います。



お客さんが傘を受け取りやすいように

お伝えになったお言葉でしたが、

そこには 『信』 という言葉が

あったように想います。

その後、どのように傘を扱うかは

あなたに委ねます。と

お任せします。と





『信』 がうまく廻ると

きちんと巡るんやと。

損得勘定ではなく

『真』 を

ちゃんと見なあかんねんで、と。




雨の日はそんなことを思い出すのです。










2016年5月15日日曜日

いのちのスープ




辰巳芳子先生のいのちのスープの会

91歳になられる料理研究家でいらっしゃる辰巳先生

執筆やお料理本の出版をはじめ

今でも現役でお料理教室の主宰をされ

日本の心と和食を伝承されていらっしゃいます。


こちらの本を拝読しますと、

哲学のような奥深さを感じます。

表紙にも先生のスープへの深い想いがこめられています。


日本の料理研究の草分け的存在と云われていた

お母様の傍で日本の家庭料理を体得された

先生の教えを乞いたいと全国から

毎年申し込みが殺到するのだそうです。

でもお教室に参加できるのは、

ごくわずかなんです。


わたしも先生に直接お会いして、

先生の氣というものを傍で感じたいと

昨年秋に申し込みました。

キャンセル待ち8番目で・・・

半年待ち焦がれて・・・

今年は駄目かな~と思っていたところ・・・


3週間前にご担当の方からご連絡をいただきました!
               
今月から参加させていただけるとのこと!



「やっっったーーーーーーー!」 と

海外ドラマHEROESに出てた、

マシ・オカさんに負けない程の勢いで喜びました。

マシ・オカさんのヤッターで元気になりたい方はこちらから☆


思いをこめるとか手間をかけるとか

言葉にするのは一瞬ですが、

こころを尽くすとはどういうことなのか

音を感じ、香りを覚え、空氣を合わせて

カラダ全身で感じることができたらいいな~と

今から楽しみにしています♪


アーユルヴェーダの施術を受けていただいたお客様へも

施術後にスープをご提供できればな~と

今後の展望をひとり思見る今日この頃です。




2016年5月1日日曜日

インドの家庭薬




初登場!

チャバナプラッシャさん☆

見た目は、岩のりのような

しっかりした粘り気があり

リーゼントもおてのものです。

黒糖のような甘い香りを漂わせていらっしゃいます◎



内容は、

はちみつ
ギー
アムラキ
ごま油
ベリー
サンダルウッド
シナモン
クローブ
リコリス
レーズン
グドゥチ
カルダモン
アシュワガンダなど

私の場合、一口食べると

手首が熱くなる感覚になります。

全身に血流の巡りがよくなるのが

身体で感じることができます。

インドでは滋養食のひとつとして、

家庭でよく召し上がるのだそうです。

一日スプーン2杯ほど◎


サロンに置いておりますので、

ご来店時に試食してみたい方は

是非おっしゃってください。

2016年4月25日月曜日

心を調える






お越しいただくお客様のことを

想いながら準備するお時間

お帰りになった後の

ハーバルオイルの香りに

満ち満ちたお部屋の中で

お客様とお話したことを

思い返しながら

片付けるお時間も

わたしの好きな時間のひとつです





「すーーーーーっと」

いろんなものが身体から

抜けていく感じで

とても心地良いものです。




小さな小さなアーユルヴェーダサロンですが

リフレッシュしたいご気分のとき

どうぞお越しくださいませ





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京都・烏丸三条
アーユルヴェーダ
リラクゼーションサロン
LAKSHME (ラクシュミー)


Tel: 090-2060-4777


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2016年4月5日火曜日

サクラサク♪






サロンの裏手にある六角堂さん

桜がとっても綺麗に咲いていました♪





昨日は漬物屋さんで寄せた

桜の塩漬けで

クッキーを焼いてみました♪

砂糖の代わりに甘酒を◎

バターの代わりにココナッツオイルを◎

卵も牛乳も加えないヴィーガンクッキーです。

祖母と一緒にお花見にいくのが

毎年恒例でしたが、

90歳をこえるとなかなか

外出するのが億劫になるようです。





そんな祖母へお茶と共にお部屋へ差し入れ。

とても喜んでくれました♪

今日はあいにくの雨模様ですが、

4月7日20時25分は牡羊座の新月だそうです。

とてもパワーのある新月にようで

変化や革命を引き起こす新月なのだそうです。

新しいことを始めたい方は、

今日を機に思い切ってチャレンジすると

物事がスムーズに進むかもしれませんね!

よい一日をお過ごしください♪




2016年3月25日金曜日

『わたしの交響曲』


わたしの好きな詩

『my symphony』
William Ellery Channing(1818~1901)

南インド・ケララ・トリヴァンドラムの道端に

可憐に咲くお花とともに~♪






贅沢よりも優雅さを

流行よりも洗練さを

見せかけでなく

真に価値ある生活を目指し

本当の豊かさを探求する




よく学び

静かに思索し

柔和に語り

率直に行動する





星の

鳥の

乳児の

賢人の言葉を

自由な心で聴き






快活に耐え

決して急がず

勇気をもって行動する


要するに

精神にゆだね

求められないまま無意に

ありふれた中から育んでいく



これがわたしの交響曲



2016年2月5日金曜日

世界ふしぎ発見~☆☆☆



Photo by Madhu Jenny Ito

スーパーひとしくん!

・・・ではないですね~笑




1月30日(土)に放送されました

日立・世界ふしぎ発見!

南インド・ケララ州が紹介されました。



放送後、

“私にもケララに行ってみたいよ~!”

という連絡が複数件ありまして、

予想以上の反響に驚いております。

さすが、長寿番組“世界ふしぎ発見!”です。



世界ふしぎ発見の番組作りをされている

優秀なスタッフが沢山◎

いらっしゃるんだろうなと感じました。



ケララの魅力がぎっしり詰まった

素晴らしい内容でした。

見逃した方はこちらからご覧になれます。


~南インド・ケララ州
旅行・観光情報サイト~
【Go Kerala】より






もっと知りたい!もっと観たい!

そんなお声にお応えしたいな~♪

ケララツアー実現できたらいいな~♪

そんなことを一人、思いめぐらせています。


2016年1月25日月曜日

阿修羅窟を求めて・・・


先月、兵庫県にあります

アーユルヴェーダサロン

シャンティさんのオーナー

クミさんが開かれる

醤教室があるということで、

大阪・富田林辺りまでやってまいりました。





お教室の前に、

以前から訪れたいと思っていた

大阪・河内長野にあります

観心寺さんと

茶処の阿修羅窟さん

に念願叶って訪ねることができました♪








平安時代の初め、

弘法大師空海が

高野山を開くための拠点とする為に、

開創から100年以上経っていた観心寺を

整備されたのだそうです。

その工事の中心となっていたのが、

弘法大師の一番弟子の実恵(じちえ)と

実恵の弟子であった真紹(しんじょう)

という人物だったようです。

真紹は、その後に京都の東寺の長者となり、

永観堂を建てた方だそうです。


ふむふむ( ..)φ
歴史の流れを知るとおもしろいですね~!



当時の真言宗の主なルートはこちら

高野山


観心寺


飛鳥・川原寺


奈良・東大寺


京都・東寺


高野山から京都まで、1日40キロ歩いて

4日で行き来していたようです。



なんといっても、

こちらのお寺について特記すべきことは、

国宝や重要文化財の多さです。


室町時代初期に建てられた金堂(国宝)


12の重要文化財がある霊宝館へと続く道


後村上天皇御旧跡


又こちらのお寺は、

楠木正成のゆかりの地でもあります。



建掛塔(重要文化財)
楠木正成が三重塔を計画して建てられたが、
湊川で亡くなった為、完成せずに
名の通り、“建てかけ”のまま今に伝わる。

重々しくも清らかな空気が

流れているように感じました。



そして、参拝後は、

観心寺さんの前にあります

茶処 阿修羅窟さんへ




お座敷に入ったとたん
火鉢の温かさがほっとします(〃´∀`)

縁側からの景色は
静かで穏やかな眺めでした







こちらのお店は、

古代インド社会科学、インド伝統医学、

真言密教の研究家でいらっしゃる佐藤任氏が

昭和30年築の古民家を改築して

開業したお店のようです。



以前、著書を拝読したことがありまして、

インドについて深く研究された方が

辿り着く日本の場所とは

どんなところなんだろうか?



そんな好奇心に動かされ

訪れたところは、





長閑な風景を望める

すこしの不便さもあるけれど

それを上回る

素朴なありのままの豊かさがあって

人の丁寧さが心で感じられる

そんな満ち足りた穏やかな場所でした。





初めて伺った観心寺さんやったのに、

「いや~ご無沙汰してます~」

って言われたもの

なんか嬉しかった^^