2015年2月25日水曜日

優美の象徴・ジャスミン花



たくさんのジャスミンを纏う花嫁さん
知人の結婚式にて


Jasmine:英語
Mullapu:マラヤラム語
Mallika:サンクリット語
茉莉花:中国語
漢字はサンクリット語から由来

白ジャスミンの花ことば
「温順」「柔和」「好色」

ジャスミンの花は、ヒンドゥー教では神へ奉献品として供えられます。

南インドの結婚式では白いジャスミンの花は純度と優雅の象徴とされてます。結婚式に招いていただいた時の記憶では新郎新婦にかけるフラワーリースや新婦の髪飾り、フラワーシャワーとして使われていたように思います。南インドでは、ココナッツオイルで手入れられた艶やかで長い髪であることが美しい女性の条件のようですが、結婚式にはその美しさをジャスミン花を飾り、お披露目するような機会なのかもしれませんね。

結婚式に限らず、南インドの女性は髪飾りとしてジャスミンの生花をつけていますね。香り高いジャスミンの花は香水代わりのようですが、その他にストレス軽減や意欲向上の効果もあるようです。

ジャスミンを髪飾りにするのは、昔の習慣だとか、古くさいと思っているインド人もいるようですが、お寺が多く伝統を重んじる南インドでは、神への信仰の強さがこういったところに表れているのではないかと思います。


豆知識
ジャスミンの香りが一番強いのは夜だそうですが、夜に摘み取られた花は日中陽に当たっても香りが蒸発することはないのだそうです。




2015年2月20日金曜日

ジュガール ~インドの成功哲学~



“ジュガール Jugaad”





インドでは一般的な思考法で、困難を切り抜ける創作力、工夫術。今あるものを最大限に生かし、より多くの効果を得ようとする発想力をジュガールと呼ぶようです。

インド伝承医学のアーユルヴェーダでは、「病気は病気になった土地で採れる薬草で治る」「自然に生る植物は、神からの贈物。その時期に我々に必要なものだと知らせてくれている」といわれています。その場にあるものを活かして生活に取り入れる。これもジュガール哲学といえるのかもしれませんね。無いと嘆くのではなく、周りを見渡せば必要なものはいつでもそこにあるのかもしれませんね。

その一方でジュガールは応急処置ともいわれ、そのときにあるもので何とか済ませてしまおうとするいい加減な傾向もあるようです。家の修理を業者にお願いしたとき、破損状態を見るや否や、道路に落ちているパイプや木材を拾ってきてその場凌ぎの処置をされた時がありました。使えるようになればいい。その目的さえ達成できればいいといわんばかりの見栄えの悪さ。長期的な故障の予防など一切考えない様子。その場凌ぎなので頻繁に壊れ、何度も修理業者を呼ぶことになります。これもジュガールの一面のなのかもしれませんね。

ジュガールという言葉は、インド人の気質を良い面も悪い面も表現しているように思いますが、いきいきと想像力豊かに暮らすインド人に何度も励まされたような気がします^^