水は波が無ければ自然と静かに定まり、
鏡は曇らなければ自然と事実を映す。
だから、
人の心はあえて清らかにすることはない。
人の心はあえて清らかにすることはない。
心を曇らすものを取り省けば、
本来の清らかさが自然と現れる。
同様に楽しみを外に求める必要はない。
心を苦しめるものを取り省けば、
本来の楽しみは自然とそこにある。
つまり、人間の心はムクなので、
汚れないようにしていれば良いので、
綺麗にしようとする必要はない、
ということ。
言い換えれば、
活人は鍛え清めるというようより、
活人は鍛え清めるというようより、
汚れないことが一番なのだ。
水不波則自定、鑑不翳則自明。
故心無可清。
去其混之者而清自現。
楽不必尋。
去其苦之者而楽自在。
菜根譚 前集151項
菜根譚超訳より