昨年2014年9月24日、インド宇宙研究機関は惑星探査機を火星周回軌道上に投下させることをアジアで初めて成功させたとして、インド中が歓喜に沸いたというニュースが世界中に大きく報道されました。インド独自の技術の高さが実証されたということですね。
しかもプロジェクト着手から打ち上げまでわずか1年5ヵ月で実行されたようです。
モディー首相が『我々の宇宙計画よりもハリウッド映画を作成する方が遥かに大きなコストだね』と話したように費用もアメリカの同様プロジェクトに比べ1/10のコストで達成されたとのことです。
驚異のスピートと低費用で成し遂げられたんですね。(人件費の違いによるものがかなり大きいんだと思います)
Wikipedia:MarsOrbiterMission
現在、インドの宇宙開発機関の拠点はバンガロールにあるのはよく知られていますが、実はインドの宇宙開発の発祥地はケララ州・トリヴァンドラムなんですね。以前勤務していたテクノパークの近くアラビア海に面したところに宇宙センターがありました。こちらの施設はインド宇宙研究機関で最も大きい施設とのことです。
Welcome to Vikram Sarabhai Space Center |
1962年にインド宇宙開発の父と呼ばれる物理学者のヴィクラム博士が射点の場に選んだのが昔は漁村だった、ケララ州・トリヴァンドラム近くにあるサンバという所でした。それから10年程でアメリカやロシアに肩を並べる程に発展していったようです。インドで行われている宇宙開発は人類発展貢献の為であると当時から一貫した方針で進めているとのことです。
当時のインドは貧困で宇宙開発だなんて夢の世界だったに違いありませんが、一方で国民に希望や勇気のような、生きる原動力を与えていたのではないでしょうか。
インド宇宙開発の父と呼ばれるヴィクラム・サラバイ博士
この方がいまのインドの宇宙開発の基盤を創り上げたといわれています。
現在、この宇宙センターでは新たな宇宙船の開発もしていて、2017年までに月、火星、金星への58件の無人宇宙計画を進めているとのことです。トリヴァンドラムには次世代を担う宇宙開発育成にも力をいれていて専門学校もあります。いつか宇宙開発を目指す若い日本人がここを訪れる日がくるかもしれませんね^^
勝手にワクワクしちゃいます~♪
参照:http://www2a.biglobe.ne.jp/~mizuki/space/space.htm